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週刊NY生活ニュース
日本語新聞「週刊NY生活」の記事が読めます!www.nyseikatsu.com (土曜日更新)
 No.319 2010年 8月28日
マジソン街がジャパンタウンに変身
  Event
マンハッタンのミッドタウンに、マジソン街43丁目から北2ブロックを日本文化紹介の屋台村に変身させた「NYジャパンタウン」が20日登場した。
 
時折強い雨に見舞われたが、晴れ間の見えたお昼時、歩行者天国の道路を歩いていた母と娘の二人連れが、京都和雑貨販売の「きてや」の前で足を止めた。
 
大正時代の色鮮やかな長襦袢に袖を通して「ビューティフル!」。絹で羽二重という生地に大きな絞り柄。見えないところにお洒落をする粋なデザインはクール。飯田景子社長=写真左=によると、外国では部屋着として好まれているという。  (写真・三浦良一)
●(週刊NY生活・本紙記事の無断転載を禁じます。www.nyseikatsu.com)
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 No.319 2010年 8月28日
あなたが作るミニ映画コンクール
  News
本紙『週刊NY生活』では、読者が作る映像作品コンクール「週刊NY生活シネマ館」をスタートします。プロ、アマを問わず、芸術性に優れたオリジナル短編作品をふるってご応募ください。本紙上で2か月に一度、作品を発表し、デジタル版でも動画紹介し、年間大賞を選びます。応募規定は次の通りです。
応募作品は、3分間以内のショートストーリーで、フィクション、ノンフィクション、実写、アニメを問わないが、オリジナルの未発表作品に限る。作品を動画投稿サイトのYouTubeの応募規定に沿って投稿後、閲覧できることを確認し、閲覧アドレスを添えて、氏名、年齢、職業、住所、連絡先(電話とEメールアドレス)。作者プロフィール、作品タイトルと紹介、応募動機を400字以内にまとめ、本紙「週刊NY生活」編集部「シネマ館」(cinema@nyseikatsu.com)へ応募する。第1回目の作品応募締め切りは10月1日(金)。応募作品の中から1作品に選評をつけ、優秀作品10作品までの閲覧アドレスを10月第3週号で紙上発表します。年に1回、読者投票と本紙選考委員の投票によって年間大賞を発表します。「明日の映像作家」を目指す者の情熱のこもった力作を期待します。
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 No.319 2010年 8月28日
俳優・歌手三田村 邦彦さん 私生活も、新曲も、LOVEがい〜っぱい!
  Entertainment
ご存じ、必殺仕事人、飾り職人の秀さん、といえば、三田村邦彦さん。私も必殺シリーズの映画に出させていただいたことがあったんですが、実は去年の秋、テレビ番組で三田村さんと久々にご一緒させていただきまして。
 「そうですね、京都を旅しましたねえ」
 『芸能人金銭感覚ツアー』というので、三田村さん、松方弘樹さん、アイドルの美優ちゃんと私、4人でね、みんなの金銭感覚はどうなんだと。
 「でも、行ったところが松方さん行きつけの料亭の茶碗蒸しの値段を当てるとかね、難しかった〜」
 (笑)でも、三田村さん、茶碗蒸し以外、串カツの値段とか、旅館の泊まり賃とか、手堅く見積もってきてましたよね。で、意外と松方さんの金銭感覚も普通だったし、おもしろかったです。それに三田村さんから、あの『必殺仕事人』の裏話をお聞きしたりしてね、飾り職人の秀さんは、正義の味方なんだけど、結局人を殺めちゃう役なんで辛いし、ってことで、当初の予定通り半年でやめようと思ってらしたとかね。
 「そう、でも、視聴率が良かったもので、やめるにやめられず、結局12、3年くらいやっちゃいましたね」
 だって秀さんは必殺にはなくてはならない存在だったですもんねえ。んで、その秀さん、いや三田村さん、このたび16年振りに新曲を出されまして、それも、作詞、作曲は三田村さんご本人で、タイトルがなんと、『LOVE Song』。これもう、なんか今の三田村さんにドンピシャじゃありませんか。
 「いや、まあ、あの、その、たまたま、いろいろなことが運よく重なりまして」
 って、なんかそのモジモジ感がたまりませんが(笑)、実はこのたび26歳年下の女性と再婚、ヨッ、おめでとうございますっ!
「いや、もうね、再婚はね、絶対ありえない、ってずっと言ってたし、思ってたんですけどね。だって、結婚してると、好き勝手なことできないじゃないですか」
 まあねえ、それはそうですわねえ。
 「寝たい時に寝て、食べたい時に食べて、旅行したい時にしてって、結婚してる時は全然できなくて、で、離婚したら、まあ、なんと楽なことか」
 ギャハハハハ。
 「だから、再婚なんてしないで、一生一人で楽に生きていこうと思ってたんですがねえ、これがね、またね」
 一緒にいて楽な方と出会ちゃった?
 「そう! 5月に籍を入れたんですが、結婚したとか、そんな感じもなく、なんか一緒にいて、とっても居心地のいい空間ができる人で、毎日ホンワカ、ふんわかしてられるんですね」
 わあ、それは良かったですね、で、この新曲がまた、♪あなたが好き 大好きだから この手を離さず 歩いて行こう♪ と来たもんだ。
 「あのね、これはね、僕、よく人の結婚式に呼ばれて、何か歌って、って言われるんですけど、なんかそういうところで歌う歌がないんですよ。じゃあ、作ろうかなあ、ってことで、作っちゃったんですね」
 もうね、いい歌、私も今度誰かの結婚式があったら歌っちゃいます。
 「これデュエットでね、歌ってもらえると最高!」
 もし、私でよろしければ呼んでください、意外と歌、うまいですから。
 「アハハハハハ」
 って、即効却下されてしまいましたが。
 「いやいや、その節にはよろしくお願いします、アハハハハハ」
 ほんと、新曲のLOVE Song のまんまの感じで、お幸せそうでよかったです。
 ところで、三田村さん、NYにいらしたことは?
「それが、20年ほど前に一度行ったきりで」
あら、んじゃ、新婚旅行でどうです?
「ああ、いいですねえ」
クリスマス・シーズンのNYもロマンティックでいいですよ。
「そうですかあ、行けたらいいなあ」
はい、奥様とぜひいらしてくださいな、今日はありがとうございました。
「こちらこそ、ありがとうございました」
▼筆者プロフィール=ひょうどう・ゆき=1996年、長男誕生1年後、夫の留学先のNYへ。NYでの子育てから学んだ話をまとめたエッセイ集「子どもがのびのび育つ理由」(マガジンハウス)などNY関連の著書多数。2007年夏家族で日本に完全帰国。
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 No.319 2010年 8月28日
  Food
白いご飯に生卵。すき焼に、ラーメンに、うどんに、納豆に—。生卵は、日本人の食生活と食卓に切っても切り離せない食文化。今回のアメリカで起こっているサルモネラ菌汚染パニックで、FDAは卵を加熱調理して食べるように推奨している。サルモネラ菌フリーとして知られ、米国東海岸の日本人一般家庭や日本食レストラン、日系食料品店、スーパーなどで広く消費されているイセアメリカ社(本社メリーランド州)ブランドのイセたまごは「生食も安全」とのイメージが広く浸透している。
 
同社は本紙編集部の取材に対し、公式リリースでは別稿の通り、慎重を期して「米国内では、FDAの指導により、卵は完全加熱した上で利用するよう推奨されております」と言わざるを得ないのが現状だ。業界全体で足並みを揃えて汚染拡大に歯止めをかけているなかで、たとえサルモネラ菌対策が万全で、今回の汚染騒動とは全く無縁であっても監督官庁の指導や業界の縛りで「我が社だけは安全、生食OK」とは言いたくても言えないのが辛いところ。ただ、別稿リリースとは別に、確実に発表できることとして同社の岩村社長は「イセアメリカの卵の衛生管理は、従来から徹底されており、不変である。サルモネラ菌は何時も通り検査されており、現状全く発見されていない。イセエッグは、普段お客様が利用されている方法と全く変わらないままご利用いただいても大丈夫。ヒビ卵は廃棄。ご家庭での管理上、利用直前まで、冷蔵庫保管の徹底を」と話している。 
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 No.319 2010年 8月28日
99歳間近の日野原さん 
  Culture
ニューヨーク州北郊アセンズのスリーピー・ホロー湖で颯爽とモーターボートを操縦するのは聖路加国際病院理事長の日野原重明さん(98)。自ら企画したミュージカル「葉っぱのフレディ」NY公演が大成功し、3日間の休暇をロッキー青木恵子さんの別荘で過した。ボートに同乗するのは義娘の日野原真紀さん。10月4日に99歳になるというのにこの若さ。元気の秘訣は「好きなことやってると疲れないんです」とのこと。
写真=モーターボートを操縦する日野原さんと義娘の真紀さん Photo : Jay Shibata
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 No.319 2010年 8月28日
社員の半数がデータ泥棒に?
  デジタル最前線
セキュリティー会社、サイポイントの依頼で調査会社のハリス ・インタラクティブが行った調査によると、米国の会社員の約半数が、転職などで会社を去る時、顧客情報や製品計画といった企業の機密情報を盗み出すことについて、罪悪感を持っていないらしい。
 
米国・英国の約1600人を対象とした調査によれば、それぞれ49%、52%の人たちが、転職する際に企業データを持ち出すと答え、米国では29%の人が、英国では23%の人が顧客情報やコンタクト情報を持ち出すとしている。特に年収が7万5000ドル以上の人たちに、このような傾向は顕著に表れているが、同社は、その理由を企業エグゼクティブや営業の担当者のような人たちが、このようなデータの使い勝手を熟知しているからではないか、と分析している。
 
企業からのデータの流出そのものは今に始まった話ではないが、昨今特に、このような傾向が見受けられる理由としては、さまざまな形でのデータの移行が、比較的簡単にできてしまうことが大きい。例えば、会社のパソコン本体を盗み出すのは、どこの誰が見ても窃盗である。ところが、データをUSBスティックにちょっとコピーしてというのは、罪悪感が感じられないという人が増えてきているのではないだろうか。ましてやメールへのデータの添付やコピペという話になれば、ますます罪悪の感覚が曖昧になってくる。
 
一方で、企業も在籍する社員を信じて、あるレベルのデータ管理を任せないと、仕事そのものが回っていかない時代である。今時、データの関与しないオフィスワークは無いに等しい。そうなってくると、社員ができるだけ辞めないようにする以外に、企業機密を守る手段はないという事だろうか? それも、流動的な労働市場を前提として考えると、無理のある話だ。
 
結局、こういった話には、決定的な解決策などない。どのレベルの社員に、どこまでの情報を持たせるか、結局、そこで管理していく以外にない。すると、行き着くところ、どれだけ信用できる人間を雇えるか、という人事の話に行き着いてしまう。デリケートな、極めて難しい話である。
(江川央、デジタル・メディアコンサルタント)
www.egawanakaba.com
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 No.319 2010年 8月28日
隣に高層ビル建設か
  News
エンパイア・ステート・ビルのすぐ西側に建設予定のオフィスビルがニューヨークの空の景観を損なうとして、エンパイア・ステート・ビルの管理会社が23日、市議会の公聴会で抗議した。エンパイア側は、階数をもっと低く、景観を損なわないようなデザインに変更すれば建設を容認するとしている。
 
建設予定のビルは「15ペン・プラザ」という名前で、エンパイアが建つ五番街の34丁目から2ブロック西に計画されている。67階建てで、高さは1216フィート、高さ1250フィートのエンパイアと比べてわずかに低い。
 
15ペン・プラザの建設を進めるボルナド・リアルティー・トラストは、ビル建設によって7000人の雇用と33億ドルもの経済的効果が期待できること、また、市内最大のターミナル駅であるペン・ステーションとコンコースで繋がることから利便性の高さを強調している。市議会による建築許可の採決は25日。

写真=計画通りビルが建設されると、ニュージャージー州側から見ると、エンパイアステートビルはほとんど隠れてしまう。(完成予想図)
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 No.319 2010年 8月28日
エニシングが紀伊國屋書店NY本店で
  Event
日本の伝統的仕事着「前掛け」の展示会が、愛知県の豊橋帆前掛地織振興会、および東京の有限会社Anything(エニシング)共催で、9月3日(金)から25日(土)、紀伊國屋書店NY本店(アベニュー・オブ・ジ・アメリカズ1073番地、40丁目と41丁目の間)で開催される。
 
職人の制服ともいうべき「前掛け」を、約40年から50年前に作られた当時の実物や説明パネルで、その製造方法や、歴史を紹介する。また、9月4日(土)、5日(日)の各午後2時から午後5時には、同店内にて「日本の前掛け〜その歴史と製造について〜History & Manufacturing of Japanese Traditional MAEKAKE」と題したトークショーや実演も行われる。
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 No.319 2010年 8月28日
組合員代弁ねずみ 労働環境改善求め無言の圧力
  News
通勤客や観光客の往来で賑わうグランドセントラル駅近くの42丁目の歩道に突如登場した2匹の巨大なねずみ。ずしりと構え、大きな黄色の歯を見せて不敵な笑みを浮かべる映画のセットさながらのモニュメントが、道行く人々の目を引いている。
 
毎朝7時から午後3時半まで登場するこのねずみは、アスベストや鉛、有害物質の除去作業に従事している労働者による組合、ローカル78が設営しているもの。1996年に設立された同労働組織は、現在ではニューヨーク、ロングアイランド、ニュージャージーの労働者4000人をかかえるまでに成長した。劣悪な労働環境の改善を無言で訴えるねずみたち。
 
一緒に写真を撮る観光客、歩行の妨げと怒るニューヨーカー、とその反応はさまざまだが、労働者たちの声を代弁しているねずみたちの真のメッセージは、何人の人々の心に届くだろうか。    (須能玲奈)
写真=ビル正面玄関前で無言の圧力をかける労働組合のねずみ(写真・三浦良一)
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 No.319 2010年 8月28日
www.nyseikatsu.comで詳報
  生活アンテナ
●不動産講座「モノが売れない時代に家を売る」=8/28(土)10:30/古本不動産マンハッタン支店(271 Madison Ave, #1408)所有物件の売却予定者を対象に、賢い売却のノウハウを伝授する。参加無料(要予約)。詳細&申し込みはTel: 212-758-8118 ext. 224

●Ohashiatsuヒーリング・ボデーワーク=NYオフィスのオープン記念トライアルスペシャル実施。9&10月のみ通常$85(50分)が$20(45分)に。ストレス、腰痛、眼精疲労、首や肩のコリ、不眠、偏頭痛、自律神経失調症などに効果的。詳細&申し込みはTel: 917-297-8888、erisa@BodyEnergyTherapy.com(関谷)

●大橋学院「大橋校長による無料オープンハウス」=9/7(火)18:00/Ohashi Institute(147 W. 25th St , 6th fl) 1974年の開校以来、35年以上ユニークなボディワーク「Ohashiatsu(オオハシアツ)」を世界中で教えてきた大橋学院。創立者である大橋渉校長自らがオープンハウスでオオハシアツの魅力を説明する。オープンハウス参加者には初級1のコース料を$100割引。詳細&申し込みはTel: 646-486-1187、www.ohashiatsu.org(青木)

●2010年度NY三田会総会=9/8(水)18:00/Harvard Club of New York City (35 W. 44th St)毎年、塾長も招いて200人を超える塾員が出席。幅広い交流を広げる場となっている。今年は慶應義塾NY学院創立20周年を記念してのイベントも予定。初めての人も毎年参加の人も、奮って出席を。参加費: 卒業年度に応じて$100~$140 詳細&申し込みはwww.nymitakai.com

●肌のダメージを回復する! ヘルシー・フード・ショッピング・ツアー=9/18(土)8:00/Union Sq(at Whole Foods Market)前半はホール・フーズ・マーケットで、安全・健康な食品の選び方を解説。後半はファーマーズ・マーケットで、日本人にはなじみのない食材を中心に、旬の食材の効能や調理法を案内する。参加費: $30(当日、現金または小切手で支払う)詳細&申し込みhttp://bioartsnyc.com/services/seminar/shoppingtour

●新・日本語教師養成講座=9/21(火)スタート/NJ日米協会(304 Main St, 2nd Fl, Fort Lee, NJ)日本語教授法理論ならびに実践的な指導能力を身につける。40時間の短期集中で、日本語教師としての基礎知識と直説法指導技術を習得することができる。修了者には修了証を、試験成績優秀者には仕事を申請する際の推薦状も発行。詳細&申し込みはTel: 201-461-5133、www.jasofnj.com

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 No.319 2010年 8月28日
パフォーマンス・アーティスト 笹本 晃さん 心理や人間関係を表現する
  Women
今年、たて続けにアメリカ現代美術の最先端を紹介するニューヨークでの美術展に参加している笹本晃(あき)さん。「ラッキーです。経済不況の今、パフォーマンスアートに光が当たっている」と謙遜するが、心理状況や癖や習慣、コミュニケーションのずれを表現する彼女の作品は、5年前に活動を始めた当初から注目されていた。
 
ホイットニー・ビエンナーレ2010(今年2〜5月)では、米国を代表する55人の一人に選ばれた。晃さんが大きさや入り口の数など要望を出した空間におけるインスタレーションの中で、計13回のソロのパフォーマンスを行った。
 
現在開催中のニューヨーク近代美術館分館PS1のグレーター・ニューヨーク展では、首都圏で活動する68人の一人に選ばれた。学芸員は「晃なら何かできるのでは」と地下のボイラー室を提案してきた。「部屋自体が個性的でエネルギーがある場所でした」と、ここでサウル・メルマン氏とコラボレーション。といっても隣接する空間で異なることをして、その場特有の作品製作を試みている。
 
キッチンペーパーなどの日常品を用いるインスタレーションや彫刻のなかで、動き、書き、力強く独り言を繰り返す。インスタレーションもパフォーマンスと同じ比重だが、後者の方がより柔軟で即興性があり、晃さんはその違いを楽しんでいる。美術館やギャラリーだけでなく、路上や喫茶店で短い「実験」もするが、どちらも晃さんにとっては大切だという。
 
横浜生まれ。アートとは縁遠い、数学が得意な優等生タイプだった。高校時代に97か国から生徒が集まるイギリスの学校へ奨学金留学し、大きく世界観が広がった。再び奨学金を得てコネチカット州のウェスリアン大学の教養学部へ。これが予期せぬ方向転換へと晃さんを導く。実験音楽に感銘を受け、フォームレスでいいというダンスの授業も居心地よく、ダンサーとして活動を始めた。しかし、物を舞台に持ち込む自分は出番がいつも最後、ここは違うかなと思い始めた。そして、コロンビア大学芸術学部修士課程に在籍中に今の作風へと移行し、卒業してわずか1年の2008年には横浜トリエンナーレから招聘される。
 
渡米して10年。「異業種の人(あえて人種と言わない)とのアクセスが楽」だからニューヨークに暮らして5年。それが晃さんのアート製作に欠かせないからで、2年前に友人と異業種・異社会の交流の場として非営利団体(NPO)のカルチャー・プッシュ(Culture Push)を立ち上げた。製作のかたわら、大学での講義やワークショップもこなす。最近、ロシアとイタリアでのグループ展への参加が決まり、東京の画廊TAKE NINAGAWAから個展をとの申し出があった。いつも作品は英語だが、12月予定の初個展では日本語にするか思案中。
 
何をしても突出するだろう非凡さを感じさせる晃さんだが、「アートに落ち着いたのは、それ自体が何でも題材になりうる、何でも吸収する分野だから」と言う。
 
今後も目が離せない晃さんのパフォーマンスは約30分。ぐぐっと引きずりこまれ、あっという間に終った。晃さんのパフォーマンスは9月17日(金)〜19日(日)、10月15日(金)〜17日(日)の午後2時からPS1ボイラー室で見られる。

(小味かおる記者、写真も)
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 No.319 2010年 8月28日
9029&NOW
  Art
多摩美術大学で油絵を学び、日本、韓国、ニューヨークでのグループ展に出展、また数々の受賞歴を持つ画家、松窪英二の初個展が9月8日(水)から9月25日(土)まで、NYCooギャラリー(ブロードウエー1133番地335、電話212・380・1149)で開催される。
 
松窪は1985年に来米し、エネルギーに溢れたイーストビレッジで過ごしながら自らの絵を模索し続けた。その傍ら生活のために魚屋で働いた経験は、彼に独自の作風や思想をもたらした。松窪は現在、筋委縮性側策硬化症(ALS)という難病に冒されており、ついにニューヨークを去る決心をした。
 
展覧会タイトル「9029 & Now」の9029とは、彼が初めてニューヨークJFK空港に降り立った日から今回のこの個展が始まるまでの約25年間の日数だ。松窪は「塗る」ことにこだわり、立体とは違い一瞬ですべてがわかる平面に魅力を感じるという。展示された油絵やCGからは、彼がニューヨークで過ごした時間を感じることができるだろう。
 
ギャラリー開館時間は火曜から金曜が正午から午後6時、土曜は午後5時まで。オープニング・レセプションは9月9日(木)午後5時から。詳細はギヤラリーのウェブサイト
www.nycoo.comまで。
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 No.319 2010年 8月28日
  EVENT GUIDE
EVENT
■夏のレストラン・ウィーク2010=9月6日まで(市内各地の230加盟レストラン) 「眠らない街NY」にちなむ24hrs / 7daysを意味する料金で提供される。ランチは$24.07、ディナーは$35。いずれも3コースで飲み物や税金、サービス料は別途。詳細はwww.nycgo.com/restaurantweek
■USオープン・テニス・チャンピオンシップ=30日〜9月12日まで National Tennis Center(Corona Park, Flushing Meadows, Queens)Tel: 914-696-7000 世界有数のビッグ・トーナメント。世界ランキングの一流選手たちが2週間の期間中、パワフルで華麗なプレイを競う。詳細はwww.USOpen.org
■ビクトリアン・ガーデン遊園地=9月12日まで Wollman Rink(Central Park at 63rd St)Tel: 212-982-2229 開園時間: 月〜木11:00-19:00、金11:00-20:00、土10:00-21:00、日・祝日10:00-20:00(ただし9月は曜日によって異なる) 
入場料: 月〜金 $6.50、土・日 $7.50(ただし大人同伴で身長36インチ以下の子供は入場無料)乗り物チケット: $1、乗り放題チケット: 月〜金 $12、週末祝日 $14(一部例外あり、雨天休園)。夏の間だけセントラル・パークにオープンする季間限定の遊園地。
詳細はwww.victoriangardensnyc.com
■ニューヨーク・ファッション・ウィーク=9月9日〜16日 Lincoln Center内特設会場(70 Lincoln Center Plaza & W 62nd St)Tel: 212-875-5100 今年度の秋から会場をリンカーン・センター内のダムロッシュ・パークに変更。世界中の注目デザイナーたちが2012年春物新作コレクションを発表する。詳細はwww.mbfashionweek.com

MUSIC
■METオペラのHDフェスティバル=27日〜9月6日 Lincoln center Plaza(64th St. & Broadway) Tel: 212-362-6000 入場無料 よりすぐりのオペラ10作品を10日間、大スクリーンで観賞。雨天中止。時間は日によって異なる。詳細はwww.metopera.org
■ブルー・ノート=9月1日まで 20:00、22:30 入場料はアーティストによって異なる Blue Note(131 W. 3rd St)
Tel: 212-475-8592 出演: 〜29日サクソフォンサミット/31日、9月1日ジミー・スコット85thバースデー/2〜5日タック・アンド・パティ/6日タロー・ハカセ/7〜12日カウント・ベーシー・オーケストラ/14〜19日ダイアン・シュアー詳細はwww.bluenote.net
■ジョーンズビーチ・コンサート=9月4日まで 時間と入場料はアーティストによって異なるJones Beach Theater(Wantagh)Tel: 800-279-4444、516-221-1000 夏恒例のコンサート。人気大物アーティストがラインナップ。 
出演: 31日ジミー・バフェット/9月3日ボズ・スキャッグズ、マイケル・マクドナルドほか/4日ストーン・テンプル・パイロッツ 
詳細はwww.jonesbeach.com/

DANCE&THEATER
■ニューヨーク・インターナショナル・フリンジ・フェスティバル2010=29日まで 時間と会場はパフォーマンスによって異なる(Lower Eastsideの各会場)Tel: 866-468-7619、212-279-4488 入場料: $15(前売)、$18(当日)、$10(シニア・12歳未満)、ファイバーパス$70、フレックスパス$120 マルチアートのショーケースとして北米最大規模を誇るイベントに成長。国内外から約200団体が参加、公演数は1300回を数える。芝居やダンス、パフォーマンスや音楽のほかマルチメディアアート、さらには家族と子供向けの催し、屋内外でのビジュアルアートなど多岐にわたる内容。
詳細はwww.fringenyc.org
■第8回セントラルパーク・コンサーバンシー・フィルム・フェスティバル=28日まで 18:30開場、上映20:00 Central Park North Meadow(mid-Park at 69th St) 今回は「アイコニック・ニューヨーク」をテーマに、ニューヨークを象徴するアイコンを作り上げた映画を集めて夏の夜を飾る。26日「サタデーナイト・フィーバー(1977年)」、27日「キングコング(1933年)」、28日は観客の選ぶ映画上映日として、次の2作品「マンハッタン(1979年)」「恋人たちのニューヨーク(2001年)」から投票により選ばれた作品を上映。詳細はwww.centralparknyc.org

ART
■ピカソ版画展=30日まで The Museum of Modern Arts (11 W. 53rd St) Tel: 212-708-9400 入場料: $20(一般)、$16(シニア)、$12(学生)16歳以下は無料 金曜4時〜8時の入館は無料 ありあまるエネルギーと知的好奇心で多くの作品を残したピカソの版画展。エッチング(銅板に腐食剤)、ドライポイント(銅板を先の尖った道具で直接彫る)、アクアチント(水彩画風:銅板に樹脂と腐食剤)、リトグラフ(石版画)、リノリウム版画(ゴム版)など、異なる技法を模索した作品を展示。
詳細はwww.moma.org
■南アフリカの写真展/デビット・ゴールドブラット=9月19日まで The Jewish Museum(5th Ave at 92nd St)Tel: 212-423-3200 入場料: $12(一般)、$10(シニア)、$7.50(学生)、12歳以下は無料、土曜の入館は無料 19世紀後半のロシアをはじめとする東欧のユダヤ排斥運動により南アフリカに移民したユダヤ系移民の子孫であるゴールドブラットが人種差別に対する憤怒の目を祖国のアパルトヘイトに向け、記録として撮り続けた写真を展示。大事件を撮影するのではなく、日常生活での風景や市民の姿に焦点をあて、人種差別とは何かを訴えている。アパルトヘイト撤廃後も依然として差別を感じる彼の眼に映るのは悲壮や絶望感だけでなく、ヒューマニズムでもある。詳細はwww.thejewishmuseum.org

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 No.319 2010年 8月28日
  Entertainment
日本を代表する電子音楽の作曲家、アーティストの池田亮司によるオーディオ・ビジュアル・コンサート「データマティクス(バージョン2・0)」が9月10日(金)と11日(土)の午後8時より、フローレンス・グールド・ホール(東59丁目55番地)で行われる。
 
「データマティックス」は、コンピュータとデジタル・テクノロジーを極限まで駆使して映像やオブジェ、サウンド、ニューメディア等で作る池田の長期プロジェクトの一環で、今回の「バージョン2・0」は、先行するバージョンから、新たにパリのポンピドゥーセンターおよび山口情報芸術センターの依頼を受けて創作された作品。シネマサイズのスクリーンに映し出される壮大な数学的デジタル画像と莫大なライブ電子音の洪水で構成される。池田はパリ在住で、人間の知覚能力とテクノロジーの臨界点に挑む独自の作品作りで知られる。
 
公演はジャパン・ソサエティー(JS)とフレンチ・インスティテュート・アライアンス・フランセーズ(FIAF)との共催で、FIAFがプロデュースしている毎年恒例の「クロッシング・ザ・ライン・フェスティバル」の一環。
 
料金は一般18ドル、JS会員とFIAF会員12ドル。ボックス・オフィス、およびチケットマスター、電話212・307・4100、オンラインTicketmaster.comで購入できる。JS会員は「CTLJS」というコードを告げれば会員価格で購入可能。
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 No.319 2010年 8月28日
The Switch 愛の証は裏技で
  シネマ試写室
物語はラブ・コメ女王ジェニファー・アニストンの定番スタイルだが、相手に実直さがにじみ出るジャスティン・ベイトマン、脇に、ジェフ・ゴールドブラム、ジュリエット・ルイスらの実力派を配したのが奏功し、アニストンの作品の中では最高の出来。
 
40代に突入した独身キャリアウーマンは夫探しより「わが子」出産を優先しつつあるという今時のトレンド。いつかはこれぞという男性にめぐり逢うと信じつつ、とりあえず時間制限のある重要課題は先に片付けておかねば、の心理だ。
 
キャシー(アニストン)は売れっ子TVプロデューサー。歳と共に条件にかなう相手が見つからず、ついに人工授精で子供を産むことを決める。まず親友のウォーリー(ベイトマン)に計画を話すが彼は今ひとつの反応だ。ウォーリーは投資アナリストで、オープン、お気楽のキャシーとは違ってニューロティックな熟慮型。二人は7年ほど前に知り合ったがお互い「フレンド」の域に落ち着いた。以来、友情をはぐくみ今ではBFF(ベストフレンド・フォーエバー)の関係だ。が、実はウォーリーは初めからキャシーが好きだったが言えないまま、今に至っているという腑甲斐なさがある。
 
キャシーは逞しくハンサムな既婚者を紹介してもらい彼を精子提供者に選ぶ。賑やかなスパーム・ドナー・パーティーが開かれた後、彼女は無事妊娠、出産し、ほどなくニューヨークを去る。そして6年後、キャシーは息子セバスチャンと共にマンハッタンに戻ってくる。再会したキャシーとウォーリーはセバスチャンを交え家族付き合いが始まるが、つぶらな瞳のセバスチャンは性格もしぐさもウォーリーにそっくりだった。それもそのはず…。
 
全編ユーモアと笑いが溢れ、キャシーとウォーリーのロマンスに加え、セバスチャンとウォーリーの間に生まれる「父子」の情物語がいとおしさを増す。監督は「Blades of Glory 」のジョシュ・ゴードンとウィル・スペック。1時間38分。PG13。      (明)
●(週刊NY生活・本紙記事の無断転載を禁じます。www.nyseikatsu.com)


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