鍼灸治療は「古くて最も新しい医療」です。
鍼治療を経験されていない方でもTVや写真で鍼を見たことはあると思います。鍼灸は東洋医学の治療法の一つで、約3000年以上の歴史がある中国伝統医学のひとつです。国家資格を有する鍼師、灸師が鍼や灸を使用して体のバランスを整える治療法です。鍼灸治療は様々な疾患に対し、高い治療効果があることをWHO(世界保健機構)も認めています。血液やリンパ液の流れなどを改善し、崩れた体のバランスを回復させ、様々な疾患を治癒させることができる鍼灸治療は、欧米では非常に注目されている「古くて最も新しい医療」です。
なぜ鍼治療が効くのでしょうか?
- 血液の循環、リンパの流れが良くなる。
- 白血球・赤血球・リンパ細胞などが多くなり免疫力が高くなる。
- 脳の神経細胞から痛みを和らげるホルモンが分泌する。
- 内臓の働きが活発になる。
簡単に説明しますと、鍼は血行の流れを良くするお手伝いをします。また、皮膚や筋肉に分布する感覚神経を刺激し、脳などで中枢神経を介して痛みを鎮めてくれる作用があります。そして自然治癒力や自己免疫力といった体自身が本来持っている力を呼び起こします。鍼治療で使用する鍼は、髪の毛ほどの太さの鍼が主流となってきています。そのため、 痛みはほとんどありません。症状や使用目的によって鍼の長さ・太さ・種類を使い分けます。まだ鍼治療をされたことのない方は、是非 お試しください。
推拿(スイナ)とは
「推拿(スイナ)」は漢方(中薬)、鍼灸と並ぶ中国医学の3大治療法です。「推拿」の「推」は押す、「拿」はつかむを意味します。症状によって、 押す・引く・撫でる・さする・揉む・叩く等といった手技を用いて、個々の症状、体格などに適した刺激量を選んで治療を行なっていきます。
推拿(スイナ)は経絡(けいらく・エネルギーの通り道、ツボが並んでいる場所)を効果的に刺激し、滞っていた気の流れをスムーズにします。自己治癒力を高め、全体のバランスを整えてることで病気になりにくい体作りを目的としています。ただ「気持ち良い」だけではなく、自分自身の力で健康になろうとする力を取り戻すお手伝いをしています。推拿の特徴は、100を超える種類の手技があり、体の状態に合わせた刺激で、安全性が高いところです。
慢性の病気というのは、長く辛い症状が続き、薬をやめると症状が再発する、または、重くなればなるなど、結局、症状を抑えるだけで根本的には治っていない病気のことを言います。こうした慢性の病気には、鍼灸治療・漢方薬治療が非常によく効くものも多いのです。いつでもお気軽にお問い合わせ下さい。