東日本大震災から6年目となる七回忌の追悼式典
東日本大震災の被災地である東北6県と北海道ゆかりの会で構成する「ほくほく会」は11日、震災発生から6年目となる七回忌の追悼式典をニューヨーク日系人会で開催し86人が参加した。
式典ではニューヨーク総領事の高橋礼一郎大使が「震災から6年がたち、被災者の高台への移転が57%、公営住宅の建設が74%に達しているが、地震発生直後47万人が避難退避したなかで、現在もなお12万3000人が避難生活を余儀なくされている。ハード面の復旧だけでなく、被災者の心身のケア、中長期的な産業面での復興支援を国として続けていく」と挨拶した。
ニューヨーク兵庫県人会の藤崎仁美副会長、ニューヨーク宮城県人会の佐々木健二郎会長のスピーチに続き、被災地レポートとして在米36年の阿部良光さんが「復興への三通りの取り組み」を、福島県いわき市での地域活性化プロジェクト「MUSUBU」代表の宮本英実さんが「変わりゆく福島県いわき市の今」について、NPO法人桜ライン311代表理事の岡本翔馬さんが「災害の伝承と自分ごと化」と題してそれぞれ報告とスピーチを行った。
追悼式典の最後にニューヨーク仏教連盟の中垣顕實法師の法話と読経があり、午後2時46分、1分間の黙祷が捧げられた。第2部では民舞座による東北に踊りや獅子舞が披露され、ジャパン・コーラル・ハーモニー「とも」が「花は咲く」「「共に虹を探そう」を合唱した。
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