ジャズ歌う人生の宿命に乾杯

2016年09月09日
amano

ジャズ歌手 天野昇子さん

「今夏、日本でのライブでこの写真を持って来てくださった男性がいたんです」と、ジャズ歌手の天野昇子さんは1枚の写真を取り出した。約50年前、歌手の登竜門「歌のチャンピオン」で優勝した時の写真だ。入ったばかりの私立女子高は退学処分、でも夢の実現に迷いはなく、最後の日に教室で優勝曲を歌ったという逸話を残す。ホリプロに所属して歌手デビュー。でもアメリカの歌が歌いたかった。

ポップスを歌う一方で、8人編成バンド「ビーチショップ」として米軍キャンプで歌い始めた。銀座のバーのライブを一晩に何か所もかけ持ち、もの凄く稼いだ。台湾公演に行った際、前座として出てきたのが日本でデビューする前の欧陽菲菲。そのうまさに圧倒され「本場で学ばなければ」と渡米を強く決意した。

19歳で何度か訪れた馴染みの地ハワイへ渡るが、歌の仕事はなかった。翌年、知人のドラマーを頼ってロサンゼルスへ。仕事を得るために初めてジャズを歌った。「静かに聞く堅苦しい音楽と思っていたのに、みな身体を揺すったり掛け声をかけたりして気ままに楽しんでいた」。そんなジャズに惹かれ著名な音楽学校へ通い始めるが、「うまいはずなのにうけない。英語もだめ」と落ち込む時期が3年ほど続いた。「力が入っていて観ている方も疲れてしまう」というアドバイスを機に立ち直り、学校を卒業して、後に夫となるジャズピアニストの山下徹さんが待つシカゴへ。あるギタリストのライブに毎日通っていたら「好きなんだね」と声をかけられ、歌声を認められ、その縁でシカゴでの活動が始まった。

ノーマン・シモンズと歌いたい、ジャズの本場へ行こうとニューヨークへ来たのは32年前。定期的にブルーノートなどで歌い、毎夏日本ツアーをこなす。今年は岩手県一関市のラーメン屋でも歌った。日本ではファンの高齢化でジャズを生で聞く機会が減っていると憂い、どこでも楽しんでもらいたいと場所を選ばない。また、日本クラブでのボーカル講座の講師を務めて23年、歌う楽しさを伝えている。

一番好きな曲は? と尋ねると、しばらく考えてから「ヒアズ、トゥ・ライフ(Here’s To Life)」と答えた。「人生にはいろいろなことがあるが必ず山の向こうから光が差してくる。人生に乾杯、という意味」。歌うことは「宿命」と言い、「身体がついていってる、何とか歌えると思うようになったのは3年ほど前」と、真摯に歌と生きる。

(週刊NY生活/小味かおる、写真・三浦良一)

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